日時 令和元年7月31日(水)14:00-16:00

場所 亜熱帯島嶼科学拠点研究棟3階

対象 学生、教員、その他

内  容   (株)地圏環境テクノロジーの田原康博社長をお招きし,統合型水循環シミュレーションモデル(GETFLOWS)の理論と適用例を紹介して頂きました。『GETFLOWS(ゲットフローズ)』(GEneral purpose Terrestrial fluid-FLOW Simulator)は,陸域で生じる様々な水問題(水資源,水環境,水災害)において要請される実用的かつ客観的な水文・水理モデリングに供する事を目的として開発されたものです。本ワークショップでは,主に,亜熱帯島嶼の水資源の枯渇や汚染の問題にGETFLOWSを適用した際の利点などについて意見交換を行いました。以下に要点をまとめます。水循環プロジェクトの対象地域である八重瀬町の主要な水資源は地下水であり,その地下水は非常に不均一性の高い琉球石灰岩に賦存されています。水資源の持続可能な利用には,目に見えない地下水の流れや汚染物質の発生・輸送プロセスの定量的な把握が必要です。地下水の流れを可視化できれば,地域住民に水資源の現状を分かりやすく伝えることが可能となります。あわせて,それらのデータを地域住民と共有することで,ステークホルダー間の合意形成に基づいた,汚染物質の効果的な負荷軽減対策の立案や実施が容易となります。また,負荷低減策の評価(水質モニタリング)にも有効であると考えられます。今後,本プロジェクトでもGETFLOWSの利用を進めて行きたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

写真1 講演風景