「みっつやあらいーやつかーいん」

沖縄の宮古島には,食べ物や衣類は水で洗って使えるけれども,水は洗っては使うことのできない大切なものという古くからのことわざがあります。気候変動や人間活動の影響を受けやすい南の島では, 水は大変貴重であり, そこで暮らす人々は昔から地下水や湧き水といった限られた水資源と深く関わってきました。

本プロジェクトでは,このような背景を持つ南の島の水の大切さについて学び,どのように貴重な水資源を次の世代へ受け継いでいくことができるか,その利用・保全のあり方について, 地域のみなさんと考え, 共に行動することを目指します。

そのために, 本プロジェクトでは, 研究者が地域の方々と対話・協働しながら,水循環や水環境,水資源に関する科学的データにもとづいた教育プログラムを提供するなど, 科学技術コミュニケーションによって, 地域の行政や住民が自ら考えて行動する仕組みづくりを支援していきます。

琉球大学 水循環プロジェクト
統合的水循環管理におけるプロセス

図 統合的水循環管理におけるプロセス(American Rivers’ approach to the philosophy of integrated water management (IWM), often referred to as ‘One Water’ or Integrated Water Resources Management (IWRM)を改変)