SOLVE for SDGsプロジェクトと八重瀬町の共催イベントとして、第1回みずのわラボを開催しました。これはSOLVE for SDGsプロジェクトの共同実施者である八重瀬町が内閣官房水循環政策本部事務局による「水循環アドバイザー制度」を利用したレクチャーで、人の営みと水に関わる自然環境をより良い状態に保つための流域マネジメントに取り組んでいる自治体に、知識や経験を有するアドバイザーから政策面や技術面からの助言をいただける機会です。(対象:八重瀬町、琉球大学関係者)

第1回みずのわラボ「水環境をテーマにした情報提供ツールのデザイン」

日  時:2020年10月21日(水)15:00~17:00

場  所:八重瀬町役場2階会議室(オンライン・オンサイト併用)

第1回目のアドバイザーである東京学芸大学緩急教育センター教授の吉冨友恭先生に、「水環境をテーマにした情報提供ツールのデザイン」というタイトルでお話いただきました。

吉冨先生は、佐賀県の湿地帯であるアザメの瀬をフィールドとして市民参加型の環境教育をおこなってきたほか、全国各地を巡回する「水の巡回展」、「水辺の学びデザインプロジェクト」などの環境教育活動など幅広く展開してきました。取り組みの中で吉冨先生が重視しているのは、いかに分かりやすく研究室と社会をつなぐかという課題です。

(1)ツールによる表現

 映像端末、冊子、模型、標本などのツールをどのように組み合せるのか。

(2)ツールを作る

 作るプロセスに利用者側が参加する。キーワードは「してくれ」ではなく「しよう」。

(3)ツールを使う

 イメージをリーフレットにする。展示のセットを作って、地域に合わせた工夫やアップデートをしていく。

吉冨先生の最近のプロジェクトでは、視覚ツールとしてのビジュアル・アイデンティティに力を入れて、色彩によるイメージの統一を図りながら、「あまみず社会研究会」や「東京川ガール」といったイベントを大学生と一緒に実施しています。

八重瀬町と一緒に取り組んでいるこのSDGsプロジェクトでも、地域の人々の環境への意識を高め、水環境保全の取り組みを行っていく必要がありますが、吉冨先生の取り組みではどうやって人々の意見を集めているのか、参加者から質問があがりました。吉冨先生によれば、水を使う人たちが水環境にどれくらい関心があって、どれくらい知識があるのかを調査したほうがよい、とのことです。水環境保全プロセスの途中で、きちんと地域の人々の意見を反映させると、一方的に作るより必ずいいものができるし、正解が無いなかでの最善策を一緒に模索していくことができるそうです。

また、環境教育に関わる教材づくりに学校の先生が関わることによって、学校教育の中で実際に使ってもらえる良いコンテンツができる、とのことでした。このSDGsプロジェクトでも、子ども会を中心に環境学習をおこなっているので、それをどのように展開していくことができるか、考えるきっかけとなりました。

 

みずのわラボ Oct 21, 2020